無量山 安楽寺

 霧島連山を北西に、桜島を南西に望む、都城盆地東部の田園風景の中、国道269号線沿いに位置し、念仏禁制時代を語り継ぐ史蹟や遺品も多く残されている。
 そもそも、江戸・安政3年に薩摩藩念仏迫害下の難民収容拠点として清武郷田上に建立。念仏禁制開教後の明治26年、地元民(現在地の門信徒)の懇願を受け、現在地に寺基移転。明治29年に本堂(間口6間、奥行7間)が、大正15年に新本堂(間口10間、奥行12間)を建立。昭和の戦時下には兵舎徴用され、本堂前では若者たちの出征式を挙げていた。
 戦後の重なる台風被害、「農地解放」等で財源確保に困窮する中、門信徒一体となり、(念仏禁制の歴史を汲む「講」による)寺門組織の充実化、各教化団体の活性化、保育所設立等による地域福祉の展開を刻む。
 平成に本堂修復事業を施し、清らかであり堂々たる甍となり、お念仏の響きの中、先人達のご苦労、次世代への思いを噛み締めつつ、手を合わせ〝命の呼吸、心の呼吸〟をさせていただき令和を迎えている。

寺院情報

寺名(ふりがな) 無量山 安楽寺(むりょうざん あんらくじ)
住職(ふりがな) 佐々木 俊朗(ささき しゅんろう)
住所 都城市山之口町富吉3527
電話番号 0986-57-3838
ホームページ  
墓地・納骨堂の有無 納骨堂有り 持壇基数は850基 現在満基
駐車場 境内隣接地に150台程度
地図