藤岡山　宗久寺【寺院紹介】

　今から約３００年前、寶永２（1705）年、釋宗雲によって創建された。
　過去には、念仏禁制時代に本山から派遣された僧侶　釋無涯師が、薩摩藩の役人に追われて宗久寺の藏で自害した法難の歴史も伝えられている。
　しかし、昭和４６（1971）年９月に不慮の大火で、本堂・庫裏をを全焼したため、歴史的な歩みを記すには資料などが乏しく、不明な点が多い。
　大火に加えて、その翌年、前住職が急逝するなどお念仏相続も困難な時期もあったが、寺院、門信徒共に本堂再建に向ける希望は捨てなかった。
　このような困難を乗り越え、昭和４９（1974）年本堂が再建され、平成２４（2012）年には待望の門徒会館が完成し、門徒交流の拠点として新たな一歩を歩みだした。